大久保智のブログ

ヴァイオリニスト大久保智の日々

音楽家は「3」がお好き?~練習術と伝わるトーク~

皆さんこんにちは。

今日は仕事で新潟へ来ております。

 

新潟には美味しいものが沢山。中でも「米」「苺」「海」はイチオシです。(海は食べ物ではないですね…)

 

米は美味しいし(コシヒカリ)イチゴは甘い(越後姫)、海は夕焼けが美しい(日本海)のです。

 

これだけでも、行く価値はあります。早ければ東京から二時間程度で行けちゃいますからね。

 

中でも「越後姫」と言うイチゴはイチオシです。恐らく、この世で最も美味しい苺のひとつです。

なかなか東京には並びませんが、見つけたら食べてみて下さい。

 

感動します。

 

最高のアーティストのコンサートに行くのと同じくらい感動します。

 

 

ということで、そろそろ本題に入ります。

 

表題の3と、音楽と練習とトークと、何が関わるのかと言いますと…

 

○まず音楽面からいきましょうか。一応、音楽家のブログですからね(笑)

 

音楽というのは大体がAメロ→Bメロ→サビという流れでできています。

これはどのジャンルでも変わらないことですね。

 

で、だいたいがAメロとサビが覚えやすかったりします。

サビは一番前は盛り上がるところなので当然です。

ではAメロはなぜ覚えやすいのでしょうか。

 

繰り返すからです。

 

特にポップスやロックなどで、Aメロ二回→Bメロ→サビというパターンが多い様に感じます。

 

で、このパターンですが、これはバッハの時代から使われている手法です。

それが、特にモーツァルトの時代からあからさまに分かりやすくなり、ベートーヴェンが劇的な表現へ昇華させました。

 

【メロディーが二回繰り返されたあと、3回目に変化が起こる】と覚えてください。

 

当てはまらない曲も(そう感じる曲も)ありますが、だいたいこんな感じですね。

 

 

○では次に、僕が今までやって来ている練習方法についてお話します。

普段はもちろん色々な曲ナドを練習するのですが、そのなかでも「守・破・離」を守って練習するようにしています。

「守・破・離」が分からない方はGoogleで調べてみてくださいね。「しゅ・は・り」です。

 

で、何が守で何が破で…と定義・説明するのは大変なので、大雑把に言います。

 

守…師匠に習ったテクニックを守っている状態(コピー)、又は楽譜通り正確に弾いている譜読みの状態

 

破…師匠から習ったテクニックを自分でアレンジしている状態。また、楽譜や時代背景から読み取った音楽を楽譜通りに加えて実現している状態。

 

離…自分独自のテクニックを開発している状態。また、独自の表現をしている状態。

 

こんな感じですね。

この3ステップを踏んで練習しています。

特に初めての曲の場合、いきなり破の状態から始まることなどはありえません。

実際はこの境界線を意識することはないのですが…というか、気がついたら破の状態になっていることが多いですかね(^-^;

 

色々意見はあると思いますが、大体がこの様にしているはずです。

 

ですから練習の時に順序を守らない場合、演奏が安定しないばかりか自身のテクニックすら悪くなる傾向があります。

「練習してもうまくならないなぁ」

と感じているあなた!

 

基本的なことは理解している?できている?

 

ここは何拍伸ばす?弓の使う量は??

音程は合っている?左手の幅と形は大丈夫??

次の動きは?どこに準備すれば良い??

 

こういった基本をしっかり押さえることが大切なのです。

よく「1日サボると戻るのに3日かかる」と言いますが、我々はそんな事言ってられません。

2日以上弾けない日もあるし、1日中弾く日もあるし。

年齢と共に身体機能も低下します。

本番中に思わぬ揺れが生じることもあります。

 

そんなときに助けになるのは基本的なテクニックです。守の部分なのです。

 

【練習は守・破・離の3ステップ】と覚えてください。

 

 

○さて、最後にトークについてお話します。

 

これはシンプルです。

話すときは【3つの話題に絞って話す】です。

人は一度に多くの事は理解できません。

今までの経験では3つの話題までが、退屈せずに聞いていられると思います。

 

もちろん、話題は倍以上用意します。それを適宜雰囲気をみて使い分けています。

一番良くないのは、「バッハはドイツの~○○年に生まれ~家族は~こんな曲もあって~この曲の作曲時には~」…と、長々と話すことです。

・バッハはドイツの作曲家

・対位法という、2つのメロディーが対等に会話するような手法を編み出した

・真面目で地味に思われがちだが、当時の建物の装飾のようにきらびやかな喜びに満ちている

 

と言った様に(↑適当です)焦点を絞れば、理解しながら聞いてもらえます。

また、そのうちの1つでも思い出してもらえたらクラシック音楽も面白いと思ってもらえるかもしれません。

 

演奏会のチラシを見て「バッハ…あ!あのきらびやかな音楽だ」と思ってもらえたら、知らない演奏会でも興味をもってもらえるでしょう。

 

トークでは言いたいことを言うというより、何か1つでも印象に残るように話すと面白く思ってもらえるようです。

 

さて、いかがでしたか。

クラシックを聞き慣れないあなたは

【メロディーが二回繰り返されたあと、3回目に変化が起こる】

だけ覚えてください。

色々困っている貴方は

【練習は守・破・離の3ステップ】

【3つの話題に絞って話す】

と、覚えてください。

 

ね?音楽家は「3」が好きでしょう?

 

 

あ、ちなみに、一番大切なのは【思考を停止しないこと】です。

 

ずっと書きたかった内容ですが、ぼちぼちまとまってきたのでそのうち記事にしようかと思います。

 

 

それでは。また。

6月出演情報

こんにちは。

ずいぶんとご無沙汰してしまいました。

 

佐渡裕さんとのツアーも無事に終わり、立て続けにドラクエコンサートや東京シティ・フィルさんの定期演奏会などなど…立て続けに本番が立て込んでいました。

 

なかなかお知らせできていなかったのですが、今月の出演情報をお知らせします。

 

6/11 100万人のクラシックライブ 東横インホテル 本厚木駅南口

1m-cl.com

 

今回もメインにチャイコフスキーのコンチェルトを演奏します。

 

以前、コンサートの企画から様子をお伝えできたらと書いたのですが、まったく実現できておりません…(;^_^A

 

ですが、演奏会の準備はいい調子でできているので、会場で皆様にお会いできることを楽しみにしております。

 

それでは、また。

ツアー

こんにちは。

 

只今、佐渡裕ツアーで静岡に来ています。

 

このツアーではチャイコフスキー交響曲第5番がメインなのですが、この曲、実は生まれて初めてスコアを買った曲なのです。

 

当時は買って貰ったスコアを一段一段読みながらCDをかけたりしていました。

そして、「ああ、だから指揮者はこうやって動いているのか!」「ここは自分のパートの前後と繋がっているのか」等、まさに目から鱗なのでした。

 

そういった思い出のある曲をこういった機会で演奏できるなんて、夢にも思っていなかったので何よりも嬉しいですね。

 

さて、そろそろ本番です。

 

今日はどんな演奏になるのか楽しみです。

春の予感

ご無沙汰しております。

しばらく放置してしまいました。

突然生徒が増えたり演奏会が増えたりと、ブログを書く間もなく2月後半からあっという間に3月も終わりになってしまいました。

 

先日は生徒の発表会があり、無事に終えることができました。

一人は今年高校生になるということで、教え始めて7年になると思うと感無量でした。

 

今年は一人ひとり、僕と二重奏を一曲ずつ演奏しましたが、意外と先生も楽しめたので?これから毎年やってみようかと思っています。

 

さて、今日は一足早い花見をしてきました。

まだまだ満開には遠いですが、暖かくなった公園で良い気分転換になりました。

 

4月、5月と忙しい日々が続きますが、頑張れそうです。

まだまだ変わりやすい天気が続きそうですが、皆様も体調に気を付けて、良い春をお過ごし下さい。

 

それでは、また。

 

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4月出演情報

4月の出演情報です。

 

その前に…6/11に本厚木にて、100万人のクラシックライブに出演が決まりました。

これからプログラムを組んでいきます。今回は初の試みで、どのように演奏会のプログラムを組み、進めていくのか様子をお伝えできたらと思っています。

 

それでは本題です。

 

4月…プロオケ エキストラ出演

   佐渡裕指揮 東京シティ・フィル特別演奏会

   青森・秋田・岩手・福島・東京・神奈川・静岡・山梨・長野・岐阜・愛知・埼玉

 

その他

4/1 クローズ演奏会

4/2 クローズ演奏会

 

以上です。

 

前回の更新から大分たってしまいました(;'∀')

またぼちぼち更新していこうかと思います。

 

よろしくお願い致します。

 

それでは。

 

 

 

 

音程について③

ご無沙汰しております。

2月は仕事も少なく、割とのんびり過でしております。

 

さて、前回からかなり間が空いてしまいましたが、音程について続きを書いていきます。

 

前回、以下の2通りの原因になると書きました。

1.正しい音程はわかるが、身体がついていってない(左手が正しい幅で抑えられてないor右手が安定していない)

2.そもそも、音程がわからない

 

ここまで分かったらあとはレッスン受けて下さいと言いたいのですが…(笑)

 

2つの原因共にやることは同じです。

【ゆっくりと音階を練習する】

です。

 

ちなみに、これ以外上達するすべはありません。

何も考えずに練習したところで何にもならないので、どんなことを意識して練習したら良いか原因別に書いていきたいと思います。

 

前提として、ビブラートはかけてはいけません。

 

まず、1の原因からいきます。

※右手が不安定な場合

 まず、60のテンポで4つの音を均等に弾けることを目標にしましょう。

 弓の圧カ・場所・速度をコントロールします。

 このうち場所は指板の端と駒のまん中、速度は1拍で弓の1/4を進むよう一定にします。

 圧力を弓の元から先で変化させて、常に同じ音量になる様にします。

※左手が不安定な場合

 同じく60のテンポでやります。弓は1拍ずつ返しましょう。

 まず、2つの音を2回ずつ弾きます。ド→レ、ド→レの様に弾きます。

 これをとりあえず1オクターヴやりましょう。ド→レ→ド→レ、レ→ミ→レ→ミ、という様に、地道にやります。

 この時、指と指の間隔を意識しながら練習しましょう。頭で指の間隔を覚えるつもりでやって下さい。

 2つの音が2回とも正しく弾けなければ、できるまで先へ進みません。その位、ストイックにやって下さい。

 そこができたら、今度は2回ずつ弾いていた音を1回ずつ、通常の音階で弾きます。

 1オクターヴ連続で正しくできるまで練習します。

 あとは、個人のレベルに合わせ2ー4オクターヴに引き伸ばして同じ事をします。

 そこまでできたらテンポを1メモリずつ上げ、スラーをつけて練習します。

 

2.そもそも音程が分かっていない場合

 練習法は「※左手が不安定な場合」と同じですが、チューナー(平均律)を併用します。

 2音間の音程を、指の間隔と音の間隔を同時に頭で覚えます。弾くこと以外にもハミングで良いので歌うこともすると尚良いです。

 そして、同じ練習をアルペジオでもやります。この時、長短3度、完全4度、長短6度を覚えます。

 

 音程が分かっていない方は特に気をつけてほしいのですが、体で覚えないで下さい。必ず頭で覚えます。この練習で、自分の音程感をつけていくのだと思って下さい。

 自分の中にある真っ白な音程というものさしに1つずつ目盛りを作っていく様なものです。とても時間と労カの必要な事ですが、コツコツとやってみて下さい。結果は必ず出ます。

 

どの楽器でも同じですが、音程はオ能ではありません。技術です。

言ってしまえば、自転車に乗ることと同じです。

ですから、苦手に思っていても諦めないで下さい。必ずできます!

 

いかがでしたでしょうか。

さらに具体的な事はレッスンでしかお伝えできませんので、興味を持たれた方はぜひレッスンを受けてみて下さいね。

 

次回からは違う話題で書こうと思います。

 

何かご意見、ご質問等あれば、コメントかホームページのお問い合わせよりご練絡下さい。

 

それでは、また。

 

 

演奏会無事終了しました。

こんばんは。

 

先日、100万人のクラシックライブとサントリーホールでの本番、無事終了しました。

 

100万人のクラシックライブでは、たくさんの方にご来場いただきありがとうございました。

まさかの予約定員を超えるご予約を頂きまして、ご来場いただけなかった方もいらしたそうで…

お問いあわせして頂いたのにご来場頂けなかった方、申し訳ございません。

 

懲りずにまた次回ご予約頂けたらと思います。

 

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こちらが演奏会の様子です。

 

最近はコンタクトを切らしており、メガネでの出演が多くなっております。

眼科でなかなか矯正がうまくいかず、この際メガネのままでいこうかなと思っています。

 

そして、今日は久々に秋葉原へ遊びに行きまして、こんな物を買ってしまいました。

 

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タブレットパソコンです。

 

100万人のクラシックライブのような演奏会で使う曲の編曲や、指導をする時のオリジナルの練習曲の製作など、楽譜を作るのに重宝します。

 

バッテリーも持つので、新幹線の中でも使いやすそうです。

 

2月以降の出演情報も間もなく発表いたします。

残念ながら2月はクローズの本番しかないのですが…

 

3月以降、また会場でお会いできればと思います。

 

 

それでは、また。