弦の交換方法。
皆さんこんにちは!
先日友人から「僕は合わなかったけど…」と譲ってもらったパーペチュアルがかなり良かったので、新品に張替えをしました。
変えた時期が分かるように備忘録代わりに記録を残しておこうかと思います。
E線はひっくり返りまくるのでNo.1を。
先ずは弦を緩めて
↑巻線がかなり解れています。
弦を外したあと指板をクリーニング(無水エタノールで拭き)します。
その後ナットと駒の溝を4Bの鉛筆で塗ります。
これを怠るとペグを回したときに「カッカッ」と音がして弦の寿命が縮まります。
ここから新品の弦を張ります。
PIRASTROの弦はさらに内袋に入っています。初期のロットだとE線はさらに除湿用の紙がありましたが、今回はありませんでした。(写真はA線です)
僕はテールピース側を先に貼っていきます。
その後ペグにも弦を通します。
ゆっくりと弦を巻いていきます。
これらを4弦全て行って完了。
新品になり、見た目も美しくなりました。
いかがでしたか?
備忘録代わりのため決して自身で行う事を推奨する訳ではないですが、参考になればと思います。
4Bの鉛筆は弦と駒、ナットとの潤滑剤にもなるのであったほうが良いです。お持ちでないなら楽譜の記入用とも兼用できるので、この際ご購入をオススメします。
貼ったあとも微妙な張り具合やバランスの調整等しているのですが、それはまた機会があれば記事にしようかと思います。。。(そもそも、こういった事もレッスン内でお教えしてますし)
弦を新しくすると倍音も良く鳴り、音程も合わせやすくなりますね。
古い弦と
新しい弦では
こんなにもコシが違います。
弦のレビュー等はまた別の記事で。
それでは、また。
年末のご挨拶
みなさんお久しぶりです。
あっという間に今年も終わろうとしております。
とんだ1年間でしんどく、何度も心折れかけましたが、周りの人に助けられ、あらためて感謝の気持ちを感じだった1年でもありました。
お世話になった皆さま、ありがとうございました。
また来年もよろしくお願いいたします。
ヴァイオリニストが突発性難聴になった〜その5〜 完全回復
みなさんこんにちは!
前回からしばらく静養を続けていましたが…
ようやく完全回復!というより、むしろ体調崩す前よりも元気に回復しました。
聴力もダメージを受けていた左耳が右耳よりも良くなっていたりと、数値的にも体感的にも元気になった!と感じています。
ドクターからも仕事の許可が出て、今週から少しずつ現場復帰しております。
ただ、しばらくは耳へのストレスは抑える必要があるため、日常生活ではまだまだ音に気をつけつつの生活です。(そのおかげで世の中音に溢れていることを実感しました。換気扇消したり加湿器除湿機消したりナド…)
とはいえ再び現場へ戻れることの喜びは大きいです。
突発性難聴というと演奏家生命にかかわる病気に聞こえますが、今回の事で早い対処をすれば治る病気だ、という事が分かりました。
このブログを見ている方もその周りの方へも、その事を知ってもらえたらと思い今日まで記事にしてきました。
「社会的信頼やテクニックは時間と共に回復するけど、聴力は一度落ちて固定されると戻りませんよ。今は休みましょう。」
というドクターの優しくも厳しい言葉に助けられました。
改めまして今回の事でご迷惑おかけした皆さんには本当に申し訳ありませんでした。またお詫びは個別に致します。
これからも体調へ気をつけつつ、邁進していきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
今日はこれからオーケストラ現場へ向かいます。楽しみです!
ヴァイオリニストが突発性難聴になった〜その4〜 回復の兆し
こんにちは!
前回は回復傾向にありましたというお話でしたが、それから数日、色々と様子が変化していました。
結局お仕事も全てキャンセルとなってしまいまして、関係者の皆様ご迷惑をおかけし大変申し訳ありませんでした。この場でも改めてお詫び申し上げます。
またご心配頂きメッセージを下さった方々、暖かく見守って下さる方々もありがとうございます。
色々ありましたが、何とか復帰目途がつきました。現在は負担の少ない仕事から徐々に現場復帰しております。
さて、経過の様子ですが…
4日目に耳の膨張感というか、ボーっとした感じが強くなりました。試しに楽器を弾いてみましたが耳への刺激も大きく、子供のレッスンならと思いましたが子供の音ですら聴けずその場で中止…という状態でした。
病院で診てもらったところ、
①聴力の数値は回復している。
②ストレスにより内耳がむくんでいる。
といった状態でした。
追加で薬を出してもらい、仕事もキャンセルし、まだしばらく無音生活は続くのでした…
何人かの方からアドヴァイスも頂き、ストレスフリーとなるべくのんびりと、かつ昼間は少し外に出たりしながらの生活でした。
こういった健康上の理由でお仕事に穴を空けたことも初めてであり、それなりに悩む毎日でした。
それでも何とかステロイドも使い切り、やっと自分でも回復の兆しが見えた発症から9日目に再び事件は起こります…
"音が二重に聞こえる"
再発…というか悪化したかと思いましたが、聴力検査をすると…
なぜか、ものすごくよく聞こえている耳
小さい音、高い音、低い音…
全部聞こえてる!!
聴力に関して言えば完全に回復、むしろ左耳は右耳よりも良くなっておりました。
二重に聞こえる原因は内耳のむくみによるもの、ということで更に追加で薬をだしてもらい(これがまた非常に不味い)、仕事も徐々に再開する許可が出ました。
人はストレスが溜まると体に水を溜め込む、それが原因で各部がむくみ様々な症状が出るとのことです。
「ただこれが安定化するかは分からないので、来週また診せてくださいね」
「不快に思ったら耳栓使えば仕事しても良いですよ」
とのことでした。
ヴァイオリンが好きで、音楽が好きな僕にとって
"演奏活動が今後も続けられる"
これでけで充分です。
突発性難聴というと耳が聞こえなくなるというイメージですが、その実際は様々な症状とその波が大きい病気だという事が分かってきました。
そして何より、先生が言うに"治る病気"であるという事です。
完治へ向けて静養を続けていこうと思います。
完全復帰は2月の中旬になりそうですが、徐々に現場復帰していきます。
それでは、また。
ヴァイオリニストが突発性難聴になった〜その3〜
こんにちは!
昨日は快方へ向かっているのか症状が軽くなったということを書きましたが、今日は四日目となります。
①音が二重に聞こえる症状は出なくなった
②音が反響する症状は出なくなった
③その他症状はほとんど感じられなくなった
ということで、三日間無音生活(楽器弾かない、ほぼ外でない、音楽聞かない、楽譜すら読まない、YouTubeも見ない)で安静にしたところ、大分よくなりました。
ステロイドも明日から最初の1/3の量になりますのでもう少し楽になるかもと、期待しています。
副作用で体がむくんだり(衣装用のエナメル靴とか入らなくなる)、不眠症状が少し出たりなんかキツかったりなどそれなりに影響があるので、皆さんも服用の際はご注意を。きちんとドクターと相談して下さい。
「オーバー・セラピーかもですが職業柄、スケジュールを考えてもステロイド使いましょう。」
と決断してくださった先生には感謝です。週末の仕事は何とかいけるかも…?
これから先生の判断ですけどね…
我々演奏家、フリーランスは特にそうですが基本的に仕事のキャンセルはできません。
今手術しないと明日死ぬ!とかだと別ですが、基本的にお互いの信頼関係で仕事をしているので、体調管理も立派な仕事だからですね。
ドタキャンでもしようものなら干されます。最悪業界に復帰できません。
何より楽しみに来ているお客さんに迷惑かけてしまいます。
これは僕がこの世で最も恐れていることの一つです。閻魔様より恐ろしい。
なので、普段から健康や事故には最新の注意を払っています。が。
今回は色々と不運が重なっていしまいました…
年末年始…抱えていた殆どの仕事にトラブル発生
年末…交通事故
事故後…一部仕事のキャンセル
年始…突発性難聴
なんかこう、不運の幕の内弁当的な感じですね。毎日電話も鳴りっぱなしで。
事故に関しては解決の目途がついたら別途またご報告いたします。相手方の保険会社の動きが悪いので、なかなか進んでいないので…
気持ちは滅入ってしまいますが、幸い友人に恵まれて毎日元気付けてもらっています。
僕は本当に幸せ者です。特に即連絡くれたピアニストの山路君。
https://ameblo.jp/9314yamajisyouhei/
高校からの同級生ですが、彼から連絡来たときは嬉しかった~!
てか直接連絡くれるの早いよ!ナイスタイミング!
↑こちらの演奏家としても精力的に活動しています。
僕が知る中で誰よりも優しさと誠実さと真っすぐさのある山路。そして燃え上がる熱情。
彼のピアノは最高です。彼の音楽は最高です。何より彼の人柄は最高です。
心から尊敬できる友人から真っ先に連絡くるなんて、それだけで治療の半分が終わったような気分でした。
もちろん、皆様からご心配励まし頂き感謝しております。
それから、近年になって増えたバイク乗りの友人たち。バイク屋に顔出すと馬鹿な話をしたり何気ない話をしたり構ってくれたり…特に用もないのにお店にいさせてくれたりと、心と車体とトータルにお世話になっております。
周りに支えられ、そのうちこんな事もあったっけ?忘れられる様になるのではと思えてきております。
というわけで、少し前向きに考えられるようになった今日この頃でした。
(一時はオーケストラの仕事を続けれられるかも不安でした。)
また、来年2021/1/11に初のジョイントコンサートを開催することが決まりました。
やりたい曲も沢山あるし、今から楽しみです。こちらも追ってご報告いたします。
それでは、また。
ヴァイオリニストが突発性難聴になった〜その2〜
皆さんこんにちは!
今日で突発性難聴を発症して三日目となりました。
ステロイドを飲むようになり、少しずつ症状が変わってきました。
①音が二重に聞こえる症状は無くなった
②音が反響する症状は無くなった
③その他症状は緩和してきた
出なくなった症状は回復の証なのか抑制されてるだけなのか…
その他症状に関しては、耳の鼓膜がボーッと膨れるような、そんな感じで続いています。
音が大きいような所では耳が辛い(痛いに近い)ので、テレビもまともに見られません💦
初めて音の少ない生活をしているので、車の音や生活音が意外と大きい事にも気づきました。
東京は都下においても眠らない街の様ですね…
少しずつ改善している様なので、引き続き静養していきます。
それでは、また。
ヴァイオリニストが突発性難聴になった
みなさんこんにちは!
さて、突然ですが昨日より突発性難聴を発症してしまいました。
症状は色々ある様ですが、僕の場合
①左耳に幕が張ったようなボーっとした感じがする。
②左耳だけ聞こえが悪い。
③一定の音域だけ音が二重に(3度や4度くらいでハモッて)聞こえる。
④聞こえない割に、聞こえる音が頭の中で反響しまくる
という症状でした。
検査の末、左耳低音域のみ聴力が下がっていて「軽度の突発性難聴」という診断でした。
即刻ステロイドによる治療を始めており、おそらく一週間もすれば治る(良くなる)でしょう、とのこでした。
音楽家にとって命である≪耳≫ですが、まさかこんな事になるとは…
ベートーヴェンはこんな症状がずっとあったのでしょう。奇しくも今年はベートーヴェン250周年ですね。何かあるのでは…
2月の中旬にはシティ・フィルさん、下旬には山形交響楽団さんへ客演が決まっています。そこまでには何とかしたいものです。
今はしっかり治して再び活発に活動できるよう、静養したいと思います。
皆様も健康には十分ご注意ください。
それでは、また。