大久保智のブログ

ヴァイオリニスト大久保智の日々

オーケストラって、エキストラって何?

皆さんこんばんは。

今日は僕の仕事の核となる、オーケストラの事について書こうと思います。

 

オーケストラは楽しいです。

いろんな音が集まってきて、一緒に音楽を作ります。

みんなで揃ってバン!と音が出たときは、演奏している方もとても気持ち良いものです。

料理で例えるなら懐石料理でしょうか…

 

オーケストラの元々の語源は古代ギリシャのコロシアムにある、舞台と客席の間にある半円の部分の事を指していました。そこでは音楽があり、舞があり、今でいうオーケストラピットの様な場所でした。

そこで演奏していたから、そのままオーケストラという名前が付いたんですね。

 

日本では明治に入って宮内庁が小さなオーケストラを始めて昭和元年に現在のNHK交響楽団が発足、第2次大戦後には特に東京に集中して楽団が増えていったそうです。

 

オーケストラの規模によって名前が変わり、室内管弦楽団管弦楽団交響楽団 のようになります。

オーケストラの規模によってレベルが変わるわけではなく、その楽団の方向性や取り上げる作品・音楽監督の意向などもあります。

ですので、途中で名前の変わった楽団もあります。

 

最近ではニューフィルハーモニー千葉さんが千葉交響楽団と名称変更したことが記憶に新しいですね。

 

さて、各オーケストラでは正規団員さん以外のメンバーを加えて演奏することがあります。その人達の事をエキストラと言います。通称トラ。

団員さんもそれぞれが一人の音楽家として活動してらっしゃるため、どうしても演奏会に出演できないことがあります。

そんな時に、エキストラが呼ばれるわけです。

また、総メンバー数に対して大きな人数が必要な演奏会の時にも呼ばれます。

 

当然、呼ばれたメンバーはその楽団の名前を背負って演奏したり、周りのスタッフと接するわけですから責任重大です。演奏水準はもちろん、挨拶からゴミの処理まできちんとできなければなりません。

当たり前のことが当たり前にできる、という事が大切になってくるわけですね。

 

僕はいくつかの楽団さんに呼んで頂いておりますが、色々な方と接する事ができ、様々な音楽を共にすることができるこの仕事によって非常に充実した毎日を過ごさせて頂いております。

 

普段の仕事の様子などはなかなかお伝えできないのですが、できる範囲でお伝えできたらと思っております。そうご期待。

 

それでは、また。